「けんか空手 極真拳」
(東映)
千葉真一主演
(昭和50年8月公開)
前に書いた「少林寺拳法」と同じ年の作品。
一時期、大きな事件になりかかったほど
犬猿の仲であった
極真会と少林寺拳法の映画が東映という同じ会社で
千葉真一という同じ主演で作成されるとは -----
このころは両者の確執も消えていた?
なにはともあれ
本作品は、
劇画のエピソードを色々と取り込もうとして
かといって、
まともに取り込むと当然時間が足らないから
いろんなハショリがされてて
全体としては
劇画とかなり違ったストーリーになってるという感じ。
一言で言うと
大山倍達師範が、
よくこの内容で納得したなというストーリー。
話のハショリ方に無理があるので
個々のエピソードに現実感がなかったりするのだ。
最初に千葉ちゃん演じる大山倍達師範が
試合会場にパンをかじりながらやってきて、
パンをかじりながら試合中の会場を横断するという
これじゃあ
試合前に失格じゃんってツッコミが入りそう。
( 確か、昔の極真会は試合中に
ガッツポーズをすることさえ
禁止されてたはずだから、
これには当の大山師範もぶっとんだ?)
有明省吾の死も
素手の有明省吾に対して、
警察官が5発も6発も拳銃を撃ち込む
という無茶な設定で描かれている。
劇画では
他流派の道場で百人組手をやるはずの話が
宮本武蔵の一乗下り松の決闘のようになってるし。
他流派の師範がピストル攻撃すらしてしまう。
室田日出男演ずるヤクザを
正当防衛で殺してしまったのを後悔して
遺族のために1年間も空手を捨てたのに
最後の決戦では、
ヤクザでもなんでもない空手家を
何人も殺してるのも矛盾だし ------
上に書いたように
一見、
ハチャメチャな設定がされているのだが
東映ヤクザ映画のノリは、
前に紹介した「少林寺拳法」より弱い。
(室田日出男は、あっけなくやられちゃうし)
千葉ちゃんのアクション以外の見所は
成田三樹夫の格好良さ
( うん、成田三樹夫はカッコ良かった。
最後は、あっけなくやられちゃうけど)
石橋雅史の、
最初の方のへっぽこ空手と
最後の方の殺人空手との
使い分け演技の巧さ
あ、あと
若いときの多岐川裕美
真木日佐夫師範が最初の空手大会でのヤラレ役で
ちょっと出てる
(たぶん真木師範だったと思うんだが)
けど、
ぽーっと見てると全然気がつかないくらい
一瞬だ。
う~ん。
熊と戦う第二作目に期待してみよう。
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