中国武術と日本武道を
書籍によって対比していく企画。
私の蔵書は、
そんなに大したことはないが
それでも、この企画で紹介する
書籍群によって
中国武術と日本武道の
思想・理合・技法・奥義(極意)
などがほぼ明らかになることは
間違いない。
その18は、
「道(タオ)」対「禅(ゼン)」
老子と太極拳(清水豊著)
対
剣と禅(大森曹玄著)
いずれも、
こむつかしい哲学書や宗教書ではなく、
具体例をあげて
老子と太極拳の関係、剣術と禅との
関係を語っている。
道教は、
儒教・仏教と並んで中国三大宗教と
言われる。
庶民の生活などには
道教が最も染みついているらしい。
伝統的に老子は、
中国では道教を創立した人物と
言われる。
「老子と太極拳」は、
中国拳法に関する通説や俗説に
対する批判もあり
中国武術についての解説書の
性格もある。
日本武道の多くの部分は
武士階級が担ってきたが、
武士の拠り所である武士道は、
仏教・神道・儒教を源泉とし、
特に仏教のうちの禅は大きな
影響を与えた。
著名流派である柳生新陰流は
形の名称一つ一つが禅語
だったりする。
「剣と禅」は昔から著名な著書
であるが、
難解なところはなく、非常に
読みやすい。