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借主への立ち退き請求が立退料ゼロ円で認められた判例(その4)

東京地方裁判所判決・昭和56年10月7日(判例時報1035号)
 
長男家族との同居を望む貸し主から
新聞販売業者である賃借人に対する建物明渡請求について
正当事由を肯定した判決。
 
貸し主が高齢で長男家族と同居する必要性が極めて高いけれども、
貸し主が現在住んでいる家屋では手狭で長男家族との同居が困難なこと、
そのため、貸し主と長男家族とが同居するためには賃借人に貸している建物の必要性が高いこと、
賃借人は、別の場所に作業所や住居を有し、
かつ、従業員のためのアパート賃借なども他でしているので、本件建物の必要性に乏しいこと、
賃借人が本件建物に住まわせている3人の従業員による深夜の大騒ぎなどのために行われた
10回にわたる調停では、賃借人は1回しか出頭ぜず非協力的なうえ、
貸し主と賃借人との信頼関係が破綻寸前の危機に瀕していること
などの事情により、正当事由を認めました。
  
立退料はゼロ円です。